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斉藤円華の「週末自動車ライター事始め」・第2回
 
【スーパーカーへの憧れは、終わらない −イベントレポート・「スーパーカーコレクション2005」−】
 
 
かつて1970年代末、少年たちはスーパーカーブームの洗礼を浴びた。フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ、ロータス…。当時少年時代を過ごして、今日「エンスーの杜」を訪れる方であれば、こぞって車種名を覚えては友達同士自慢しあったという様な経験をお持ちの方もきっと多いのではないだろうか。
その当時のスーパーカーが一堂に会するコンクールイベント「スーパーカーコレクション2005」が御殿場のフェラーリ美術館(御殿場スポーツカーガーデン)であるというので取材した。
 
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−エンスーの祭典−
 
2005年11月20日、日曜日、朝7時過ぎ。東名高速道路下り線海老名サービスエリアにエンスーの杜代表・金盛さんのスーパーセブンが停まっている。「お早うございます!」今日はエンスーの杜・メールマガジン読者の方とここで合流して、会場に向かうのである。

辺りを見回すと、エンスーなクルマたちが続々と集結し始めている。それも普段なかなかお目にかかれないような希少車が。
わけても、自動車ライター・西川淳氏のランボルギーニ・カウンタックはギャラリーのひときわ熱い視線を浴びている。

エンスー同士、早くもあちこちでクルマを囲んでアツく語り合う光景が見られる。まるで既にイベントが始まっているかのようだ。その様子を見て私は、バブルの頃に所ジョージが司会をしていたTBS深夜のクルマ番組を思い出した(あれ、なんていう番組でしたっけ?)。あの番組も毎回いろんなエンスー車が出てきて楽しかったよなあ。
当日は天気にも恵まれ、会場への移動の途中で車窓からはうっすら雪を被った富士山が見える。
9時に会場に着くと、海老名で見かけたクルマがエントリー車両として展示されている。
見渡す限りのスーパーカー。
取材の私も気分はスーパーカーの「オトナ買い」状態、早くもお腹一杯だ。早速熱心に撮影している人もいる。
このコンクールは、エントリーした車両をオリジナル(素の状態を保っている車両)、レストア(修復した車両)、モディファイ(趣向に合わせてドレスアップ等の改修を施した車両)の3部門に分けて審査員が採点し、各部門の優秀車を競うというもの。審査員は池沢早人師、由良拓也、西川淳、高桑秀典、林部研一の各氏、雑誌「ROSSO」、「GENROQ」の各編集部。ギャラリーに審査員が紹介される。
 
 
−溜息が出る−
 
エントリー車両のオーナーの方にインタビューしてみた。

デトマソ・パンテーラ(‘73)を所有するUさん。「今日はイベントにたまたま誘っていただきました。電気関係の部品が高いですが、基本的に丈夫ですよ。フォードの351C・クリーブランドユニットは8千回転まで回ります」
−デトマソ・パンテーラはブーム当時、私もあこがれました。
「そうですね、私もスーパーカー少年の頃の夢を実現しました」
海老名サービスエリアでも注目を浴びていた西川淳氏のカウンタック。「LP400です。元はオーバーフェンダーなどが後付けされていた物を、3年半かけてオリジナルの状態に戻しました」

−カラーリングが特徴的ですが。
「ヴェルデミウラといって、ランボルギーニ・ミウラの純正色です。カウンタックのオリジナルカラーではありませんが、レストアにあたってこの色にしてみました」

ディーノのエンブレムを付けてはいるが、一寸見ないディーノ。これってもしや、スペシャル仕様?
白髪のジェントルマンという雰囲気が素敵なオーナーの舘野常司さんはこう話す。「これはディーノ246GTS・コンペティツィオーネ・ヴィッザリーニ、と言います。ヴィッザリーニとバリー・ワトキンスという人が組んでワンオフで造った車なのです」

お話をお聞きすると、アメリカにあった車を輸入するに当って財務省に半年も車を留め置かれたり、折角輸入したらしたで前が大きく凹んでいたりと、いくつもの大きなトラブルに見舞われたという。1996年に行動を起こして以来、乗れるようになったのはようやく最近だそう。かかった費用も相当の額に上るとの事。まさに人とクルマに歴史あり、である。
赤の美しいディーノに乗るのは、ハンドルネーム“やす”さん。このクルマもレストアに6年かかったという。
「一生付き合えるクルマに乗りたいと思いまして、ディーノを選びました。やはりスタイルとエンジンフィールがいいですね。長く乗るに当って、普段からクルマの様子の変化には気をつけています」
 
この他にもインタビューは取れなかったが、溜息の出るような素晴らしいコンディションのクルマが多数展示されていた。
 
カウンタック。V12エンジンはキャブレターで吸気する。
   
フェラーリのレーシングカー。何ていうクルマだろう?
ポルシェ・カレラRS。この後ろ姿、私はどうしても西風の漫画「GT Roman」を思い出してしまいます。マスターのハコスカGTRと熾烈なバトルを繰り広げたクルマですね。マスターはどうしても、カレラRSに勝つことが出来ません。
ランチア・ストラトスは当時から根強い人気がありました。当日も凄まじい咆哮を上げながら入場。もっともストラトスらしく見える(と勝手に思っている)アングルから撮影。
フィアットX1/9といえば、このシュノーケルがとどめをさします。
トヨタ2000GT。この色はあまり見ませんが、かっこいいですね。
 
由良拓也さんデザインのオリジナルカーとアストンマーチン・ヴァンクィッシュ。どちらもキャラが立ってます。
今日のベスト・ショット。自分で言うな、って感じですが。立ち木とディーノ、路面のひび割れがイイ感じを出してませんか?
 
当日はカップルや家族連れでの参加も多かった。話を伺ってみた。
安積(あさか)さんご夫妻は浜松からのご参加。
「カーマガジンを見てきました。こういうイベントには初めて参加します。少年時代にスーパーカーブームの洗礼を浴びて、TE27レビン、RT55コロナを経て今はロータス・ヨーロッパのSr.に乗っています」

−奥様からご覧になって、こういったスーパーカーはどの様に映るのでしょう?
「カッコイイと思います」
フィアットX1/9の前でテーブルを囲んでおられたのは高橋さん親子(中央と右の方)と友人の方。

「この写真パネルは子供が小さい時、イタリアにベルトーネのスタジオをアポなしで訪ねた時の物です。ちゃんと中を案内してくれました」…羨ましいですね。それにしてもオトーサン、若いです!
エントリーした方、ギャラリーの方、参加者は思い思いにイベントを楽しんでいた。

ブーム当時の少年は今や自分でスーパーカーを所有するまでになったが、根っこにあるのは変わらぬスーパーカーへの憧れなのだろう。

最後はエンスーの杜メールマガジン読者による愛車との記念撮影。皆さんご協力有難うございます!
安藤さんはケーターハム・スーパーセブンでご参加。「やっぱりこれからの時期、オープンは寒いです」
渡辺さんの愛車は75年式の117クーペ。117オーナー同士、話が盛り上がりました。
2オーナー目、オリジナルを保つ貴重なハコスカGTRにお乗りの渥美さん。お友達も一緒です。
原さんはご夫人とBMW M6でご参加くださいました。かっこいいですね。
星野さんは87年式の911ターボ・フラップノーズでコンクールにエントリー。ファクトリー物は希少なのだそうです。
スミマセン、オーナーの方をつかまえられませんでした…。ブルーメタの塗装が美しいポルシェ911・カブリオレはカノウさんが所有。お友達の飯田さんも一緒でした。
トリは西川さんと金盛さんで記念撮影!

以下、金盛さんからのコメントです。

−ライターの、ボンジョルノ西川さんの愛車、カウンタックLP400の前で。「西川さん、写真お願いします」と言ったら、「ハイよ」とボンネットの上に。(汗)
乗った瞬間、バキッって、音がしましたが・・・。

「エンスーの杜、いつも見てるよ」と言ってくださいました。(^^ −

皆さんお疲れ様でした!

ところでコンクールの結果は? 是非各誌にてチェックを!
・ SUPERCAR.NET(主催者HP): http://www.geocities.co.jp/motorcity/5895/
 
 

[執筆者プロフィール]
斉藤 円華(さいとう・まどか)…1973年埼玉生まれ。獨協大学中退。現在は会社員の傍らライターとして執筆活動を行う。車歴はいすゞ初代ピアッツァ、次いで117クーペという典型的ないすゞ車エンスー。
※ブログ開設しました! “mdk-on-line” http://mdk-on-line.jugem.jp/